神さまのサプライズ

2019年12月29日  ヨナ書   4章 1~11節


神は、敵国の都ニネベが救われるようにとヨナを派遣なさった。しかし、ヨナも私も「汝の敵を愛せよ」と言われる神の愛の大きさについて行けない。だから、神は、その愛を示すために「サプライズ」を用意なさった。

サプライズ(1)  神はヨナを救うために大魚を備えられた。
◎不従順な預言者ヨナの行く手を阻むような嵐 (1:4)。 神は、嵐を用いてでも不従順を正される。しかし、ヨナはふて腐れて寝ている(1:5)。こんなヨナも神は愛しておられる。 死を願って海に落ちたヨナに、神は大魚を用意された (1:17)。
◎ヨナは大魚の腹(よみ)の中で悔い改め祈った。よみのような暗闇の中からでも、真実な祈りや叫びを、神は聞いてくださる。

サプライズ(2)  神は異邦人(ニネベの人々)を愛してお救いになった。
◎死を経験したヨナの宣教は人々の心を揺さぶった。十字架の死を経たイエスの御言は私たちの霊魂を揺さぶる。イエスの十字架で死を経験した者の宣教に影響力がある。
◎ヨナの言葉は単純だ。巧みな言葉ではない(3:4)。立派な預言者でもない。でも、ニネべの人々を動かした。「良く思われたい」とか「実績を上げたい」 という自我が死んでしまうことだ。

サプライズ(3)  神はヨナを愛して正された。
◎ヨナの宣教は大成功だった。しかし、それは彼が素晴らしかったからではない。4章には、ニネベの救いに腹を立てるヨナの姿。彼らの救いを喜べない姿がある。それは「放蕩息子の兄」であり、「朝からぶどう園で働いた男」の姿であり、また、 私の姿だ。
◎放蕩息子を迎える父の愛を知らない。午後5時からの男をあわれむ主人の愛を知らない姿だ。そんなヨナたちに「あなたの怒りは正しいのか」と問われる。神の愛の大きさを知らない者の怒りは、取るに足りないちっぽけな怒りだ。神の愛の大きさに目覚めよう。