ヨセフ物語7 先に遣わされた者

(創世記45:1~15)

1)ベニヤミンの逮捕とユダの執り成し
◎2回目の食糧調達を終えての帰り道。ヨセフの銀の杯を盗んだ容疑でベニヤミンが逮捕された。これはヨセフの仕組んだことだ(44:1-2)。なぜ、ベニヤミンなのか。兄たちの心を試すためだった。
◎ユダがベニヤミンを執り成し身代わりを申し出た。かつてはヨセフを憎んで奴隷に売り飛ばした張本人だ。キリストのような愛に変えられるために、創世記38章があった。
◎私たちにもそのような〝創世記38章〟が人生にある。

2)私はヨセフです……衝撃的な出会い
◎「私はヨセフです」との証言は衝撃的だ。キリストとの出会いは聖霊が刻むような衝撃的な出会いだ。サマリヤの婦人、生まれつき盲人であった男、イエスを捕らえに来た人々。そして、私たち。
◎この出会いは、終わりの時代にやがてユダヤ人がキリストとの衝撃的な出会いを預言している。ゼカリヤ書。

3)先に遣わされた者
◎兄たちの裏切りは、神がヨセフを先にエジプトに遣わすためだったと述べている。ヨセフに憎しみも恨みもない。神の大きな目的、ご計画を知ることによって、過去の事件はこのことのためだったのだと知る。
◎それは過去の癒しだ。過去の出来事は変わらない。変えられない。しかし、その意味を知るのだ。その解釈が変わる。「先に遣わされた者」として、私たちはその恵みを伝え、和解の福音を伝えて行くのだ。
◎神の大きなご計画と人間の自由意志は両立するのか。全知全能の神の中で、私たちの自由は用いられ、神のご計画へと完成する。

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